2026年01月02日

愚かさに国境はない '26

とはいえこのタイトルの項目ではl今年も、日本の些細な愚かさしか扱わないだろうが。

以下の記事があった。内容に問題はないのだが、問題は「正しい」「間違っている」という勝手な判定が愚劣すぎることである。
【続柄】は「ぞくがら」ではありません。正しい読み方知ってる?【読めないと恥ずかしい漢字クイズ】暮らしニスタ によるストーリー 1月2日

役所や公的な書類で目にする「続柄」。「ぞくがら」だと思っていませんか?今回の漢字クイズは、実は間違って覚えているかもしれない?!身近な漢字の読み方をご紹介します。

【続柄】は「ぞくがら」と読まない!?
「続柄」とは、『家族・親族との関係を指す呼び方のこと』で、しばしば戸籍簿や住民票などの書類で目にしたり、社会保険関係の書類に記載することもあります。

「ぞくがら」だと、「音読み+訓読み」の特殊な読み方となるため、本来の読み方ではありません。ところが、多くの人が「ぞくがら」と読むようになってしまったため、「慣用読み」としてこちらが定着してしまいました。

では、本来の読み方を知っていますか?

【続柄】の読み方の正解は…?
=「つづきがら」でした!
辞書で「ぞくがら」を調べると、『続柄(つづきがら)の俗な言い方』と表記されています。逆に「つづきがら」の項目には、『続(き)柄』との表記が。

本来は「続き柄」だったのを、送り仮名の「き」を省いて表記することが多くなったため、間違った「ぞくがら」の読み方が広まったと考えられています。

現在では慣用読みとして間違っているとは言えない「ぞくがら」ですが、正しい日本語を覚えておきたいものですね。
((なお注記として、「まとめ/meiko 参考/デジタル大辞泉(小学館)、実用日本語表現辞典 ※記事を再編集して配信しています。」とある。))

要は、いまでは「ぞくがら」と読む「続柄」は、もともとは「つづきがら」と読んでいて、それは「続き柄」が「続柄」と表記されるようになったため「ぞくがら」と読まれるようになった――ということである。

それはそれでわかる(ただし言語学者あるいは語源の専門家としてではなく、あくまでも素人の感想なのだが)。

しかし、この記事を書いたAIもしくはAI以下の愚かな執筆者は、これを正しい読み方、まちがった読み方というパラダイムでくくってしまい、「続柄」のもともとの読み方は「つづきがら」でしたという情報提供ですむものを、「正しい日本語を覚えておきたいものですね」という鼻持ちならない上から目線の偉そうな忠告をあたえている。

そもそも言葉は生き物であって、日々変化する(進化・進歩とばかりはいえないので変化とするしかないが)。言葉の意味は、ヴィトゲンシュタイン風にいえば、用法なのだとすれば、言葉の発音も用法に左右される。最初は誤用であったものも、持続的に誤用されれば正用となる。また変化の過程で複数の正用法が生まれ、それらが併存することもある。だから「正しい日本語」という時には慎重の上にも慎重であらねばならない。

今回のように過去の読み方を「正しい日本語」とするならば、おそらく語彙だけでなく発音も違っている平安時代の日本語とか江戸時代の日本語が「正しい日本語」であり、それらを覚えておかないと「正しい日本人」ではないといういうことになり、これは、民族主義者のファシストでも驚く真正の愚劣さの発露であろう。

腹が立つのは正月早々、こんなネットの些細な、低次元のコメントで怒らされていることである。今年も私には、ろくなことがないだろう。
posted by ohashi at 23:01| コメント | 更新情報をチェックする