「平場の月」というのがどういう意味なのか、映画をみても最後までわからなかったのだが、原作を読めばわかるのだろうか。実のところ、観る予定はなかった映画なのだが、けっこう身の回りで宣伝ポスターを見かけた。東武東上線池袋駅では、とくにそれが目についた。調べたところ、映画は、朝霞市とその周辺でロケをしたらしい。いや、そもそも原作では朝霞市が舞台とのこと。そのため観てみることにした。ちなみに私は朝霞市の住民ではない。
東武東上線では「朝霞駅」と「朝霞台駅」がある。朝霞駅を使うことはほとんどないので、映画のなかのいろいろな場面は初めて観るものばかりだったが、駅のシーンで動いている電車は東武線の電車ではないようだ。おそらく駅前のシーンはどこか別のところで撮影したのだろうと思ったが、そうではなかった。駅は北朝霞駅で、動いているのはJR武蔵野線の電車だった【東武線朝霞台駅とJR北朝霞駅は徒歩で1分もかからず移動できる、ほぼ同じ駅と考えていい】
北朝霞駅はよく利用する。大宮方面、浦和方面、また彩の国さいたま芸術劇場に行くときも、また立川、八王子方面に行くときも北朝霞駅を利用する。物語は北朝霞/朝霞台駅周辺を舞台にしているようだ。
となると、ひょっとしてと思って観ていると、堺雅人が胃カメラで内視鏡検査を受ける病院、井川遥が大腸がん手術を受ける病院は、まぎれもなくTMGあさか医療センターだった(映画内では違った名称だったが)。そう、このTMGあさか医療センターは、私が入院・手術をした病院だったので、よく知っている。
実はTMGあさか医療センターが、今の場所に移設される前の「朝霞台中央総合病院」で、私は生まれて初めて入院・手術をした。それも2回。別の病気で。そして移設後、名称も「TMGあさか医療センター」に代わってからも入院・手術。術後はまったく問題なく後遺症もなく、現在に至っている。とにかく映画の中に出てきた病院は、ほんとうになつかしい感じがした。繰り返すが私は朝霞市の住民ではないが、行きつけの病院で紹介状をもらい、こちらで受診することになった。
ちなみに当時は、コロナ禍の最中で、私が行きつけの病院では、100人を超える集団感染を出したが、その病院の紹介状をもってTMGあさか医療センターを受診したとき、私に37度越えの熱があって、コロナ患者ではないかと病院側に緊張を強いたが、検査の結果、コロナには感染していなかった。また当時、コロナ患者が優先され、私のような患者は診察してもらえるのかと心配になったが、TMGあさか医療センターは、今はどうか知らないが、当時は、感染症患者を受け入れていなかったので、私は無事に手術をすることができた。
なおもともと難しい手術ではなかったとはいえ、病院の適切な治療もあって、すぐに退院できて、当時、大学在職中だった私は、大学の授業に大きな穴をあけることなく済んだので、病院には本当に感謝している。
もう一度だけなつかしい場面を語ると、手術の際に手術室のある区画に行くと、手術室担当の看護師が出てきて挨拶をする。映画の場面とまったく同じことを経験していた。
自分のことはこのくらいにして、映画について。つづく
