5月5日(日)に京都駅でみつかった不審物に「四塩化一黄酸」と書かれていて危険な化学物質かと大騒ぎになったとのだが、「四塩化一黄酸」という化学物質は存在しないこと、「四塩化一黄酸」というのはヨットチーム名にしてヨットの艇名であることが判明。チームのメンバーの忘れ物であり、悪気はなかったことが立証されたとのこと。
で、この「四塩化一黄酸」がチーム名にせよ艇名にせよ、チームに関係のある言葉に漢字をあてたものらしいということをネットで知った私は、それならチームのスローガンか、地名か、人名だろうと思った。最後の「酸」が「~さん」ならば、これは人名だろうと私は考えた。
その後のネット記事で、「四塩化一黄酸」は、メンバーの1人か、メンバーにゆかりのある人なのか、はっきりしなかったが、宇治市の医療法人完岡医院の医院長「完岡市雄」さんのことだという。ちなみに私が参照した記事には京都市とあって、宇治市ではなかったので、宇治市の完岡市雄さんとは別人かもしれないのだが。
京都方面ではよくある名前かどうかわからないのだが、「ししおか」と読む「完岡」という姓を、私は知らなかった。また「市雄」という名前も珍しい。
この「完岡市雄さん」(ししおか・いちおさん)に「四塩化一黄酸」の漢字をあたてたということだが、なにか無理やり感が否めない。もとになった名前が珍しすぎる。「四塩化一黄酸」にあうような、もとの名前をむりやりでっちあげたようにしかみえない(実際はその逆だとしても)。
なぜなら「四塩化一黄酸」は、べつの読み方というかべつの元の名字を推測できるからだ。たとえば「よしおかかずおさん」=「四よ・塩化しおか・一かず・黄お・酸さん」と。
強いて漢字をあてれば、吉岡一雄さん、吉岡和夫でも吉岡和雄で吉岡一男でも、漢字はいろいろな可能性があるのだが(さらにいえば、ほかの読み方もあるだろうが)、とにかく、こちらのほうが自然な名前ではないだろうか。「よしおかかずお」ではなく、「ししおかいちお」!? 名前がおかしすぎないか。
まあ、嘘とかなんらかの作為あるいは陰謀でないことを祈るばかりだが。