2024年04月19日

1週間はなぜ日曜日から土曜日までなのか

1週間は月曜日から始まるという説もあるのだが、それは特に問題にしないが、
次のようなレベルの低い記事がネット上にあった。
あなたは知ってた?曜日の名前の由来
Stars Insider によるストーリー • 2 時間2024年

というスライド形式の記事で、最初が、
週休7日制
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私たちの多くは、時間に基づいて人生を構成している。日、週、月、年などが時間管理の基本である。しかし、なぜ週は7日なのかと疑問に思ったことはないだろうか。

「週休7日制」? こっちのほうが疑問ではないか。しかし、なぜ一週間が7日かは、それぞれの日についている名前から推測できる。

次のスライドでは、
週7日制の起源
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週7日制の歴史は、古代シュメール人、そしてバビロニア人の暦にまで遡ることができる。

やはり「週7日制」なのか。まちがうなバカヤローと言ってやりたいが、おそらくAIで翻訳しているのだろうから、AIに文句を言ってもはじまらない。それにしてもAIのミスがわからない人間は恥ずかしすぎる。
月が週7日制に与える影響
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これらの暦は月の満ち欠けに基づいていた。基本的に、月の満ち欠けの周期は約7日間である。つまり、その間に月はある位相から別の位相へと移り変わる。

以下、このスライドでは関係のない話、そして各曜日の名前の語源的説明しかなく、なぜ一週間が7日なのかについては、さっぱりわからない。

しかしすでに述べたように、日月火水木金土というのは、ざっくり言って太陽系の星の名前である。太陽は恒星で、月は衛星で、そのほかは惑星なのだが、暦を作った時代の人たちには、そういう区別はなく、すべて星だった。これらは、夜空を放浪する星々であり、月にいたっては満ち欠けすらした。

問題は、天動説では、地球に対する近さの順でゆくと、天空には月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星が並んでいることになっている。地球を除く7つの「星」が、1週間を構成する七つの日に割り当てられた。そんなことは、子供でも推測できる。

なお太陽系は、水金地火木土、天王星、冥王星、海王星からなるが、天王星、冥王星、海王星は、暦が作られた昔には発見されていなかったら、とにかく七つの「星」が基本となる。

ではなぜ、水金(地→日)火木土【天動説では地球の位置に太陽がくる】もしくは土木火日金水月の順番ではなく、日月火水木金土なのか。この順番はどうして決まったのか。当時の天文学が推測した星の並び(近くから遠くへ、あるいは遠くから近くへ)ではない。なぜ太陽の日(日曜日)のあとが、月の日(月曜日)なのか。月の日(月曜日)のあと、なぜ突然、火星の日(火曜日)になるのか。

これは神話の神の名前を調べてもわからない。曜日の名前の語源を調べてもわからない。なぜこの順番なのか。私は、それを知っている。大学の教員であった頃は、シェイクスピアの時代の宇宙観(かわりつつある宇宙観)を説明するついでに、いつも説明していた。年に1回は授業で。

調べてみてください。
posted by ohashi at 18:58| コメント | 更新情報をチェックする