医療費めぐり維新・猪瀬氏×武見厚労相 「高齢者も3割負担」主張して「私は喜寿…」
FNNプライムオンライン によるストーリー • 4月3日 •
医療費の窓口負担について、「高齢者も原則3割負担にすべき」と主張する日本維新の会が、国会質問で政府に対し、制度の見直しを求めた。
2日の参院厚労委で、維新の猪瀬直樹参院議員(77)が、武見厚労相(72)に対し質問した。
猪瀬氏は「高齢者医療制度における窓口負担を、現役世代と同じ3割にすることを提言している」との維新の方針を示し、武見厚労相に見解を質した。
武見厚労相は、「所得が低く、医療費が高くなる後期高齢者にとって、間違いなく負担増になる。必要な受診が抑制される恐れがあり、『一律3割』には慎重な考えを持っている」と答弁した。
また猪瀬氏は、直近20年間の男性の就業率について、70代前半で29%から43%に、70代後半で19%から26%に増えたとの総務省の調査結果を示し、「武見さんは72歳、私は喜寿。みんな働いている。こうやって真剣な議論ができる。年齢で優遇したり冷遇したりではなく、所得や経済状況に応じた負担に切り替える時期に来ている」と主張。【以下略】
こういう質問が出るからには、猪瀬議員は2割負担ということなのだろうか。あるいはもし猪瀬議員が3割負担なら、自分と同等か、自分よりも元気に働いている人間が2割負担というのはおかしい、収入とか健康度によって3割負担にしてもいい老人はたくさんいるという問題提起なのだろうか。
しかし収入などによって70歳すぎても2割負担にならない老人はいる。だから一律2割負担ではない。その証拠が私である。
私は70歳になって2割負担になるかと思ったら3割負担。私の保険証にもはっきり3割負担と印字してある。病院でも、最初は私の負担が2割負担とみなして、それで診察料を決めていたのだが、あとで病院側が間違いに気づき、追加徴収された。
しかしなぜ私が3割負担なのだ。私は無職で年金以外に収入はない。またもちろん私は富裕層でもなんでもない。親の遺産があるわけでもない。通常の年金以外に収入がないので、私の経済状態は誰にでもわかる。にもかかわらずなぜ3割負担なのだ。
【ちなみに年金は収入ではないと言われるかもしれないが、確定申告では、年金は収入扱いで、必要経費に相当する金額も決められている。】
まあ過去に出版した翻訳の印税が細々と入ってくるが、最初から部数が限られている学術書の翻訳であって、ベストセラーとか、話題の本の翻訳などしたことがない。
数十万部を売り上げたオーウェルの『1984年』でも翻訳していれば、それは3割負担になっても当然だが、謙遜でもなんでもなく、私の翻訳の印税などほんとうに微々たるものである。
要は、診療費・医療費は70歳以上が一律2割負担ではない。収入に応じて3割負担ということにもなっている。猪瀬議員は、なにを寝ぼけたことを言っているのかというのが私からの問題提起。
と同時に猪瀬議員よりはあきらかに収入が少ない、いや、70歳以上の知人や友人や親族は、みんな私よりも収入があるのに2割負担で、年金生活者の私が、なぜ3割負担なのか。これが私からの第二の問題提起。
なにかの間違いであると思うのだが。ちなみに前年度は翻訳の印税収入はほとんどなかったので、今年度は3割負担を見直してくれるよう自治体に願うし、保険証更新時にまたも3割負担だったら、厳重に抗議し、理不尽さをアピールするつもりである。