そこに、これは河村市長の発言ではないのだが、こんな気になる記述があった。
河村のポピュリズム(大衆迎合主義)政治的な側面に対する批判もある。八木秀次高崎経済大教授は「市民に分かりやすい政策だけで、古代ローマの政治手法『パンとサーカス』だ。パンは減税、サーカスが敵を作り上げてやっつけることだ」と述べている(2010年2月7日産経新聞)。
その政治手法について、減税はパンかもしれないが、敵を作ることはサーカスではないだろう。
ちなみに「パンとサーカス」について、すでにご存知の方も多いと思うし、私も、それをもじって使っているが(この記事に触発されたのではない)、Wikipediaによれば
パンとサーカス(羅: panem et circenses)は、詩人ユウェナリス(西暦60年 - 130年)が古代ローマ社会の世相を揶揄して詩篇中で使用した表現。権力者から無償で与えられる「パン(=食糧)」と「サーカス(=娯楽)」によって、ローマ市民が政治的盲目に置かれていることを指摘した。パンと見世物ともいう。
まず、これはパンかサーカスかではなく、パンとサーカスという同じ目的のための手段であり、二段構え、あるいはダメ押し的に二つ並んでいる。場合によっては、どちらかひとつでもいいということを確認したい。
もうひとつ確認すべきは、古代ローマ時代に、いわゆる「サーカス」はないので、これは競技場あるいは闘技場で行われるスペクタクルのこと。つまり現在における等価物は、「サーカス」ではなく「オリンピック」である。
コロナ感染対策の無策ぶりと、棄民政策を批判されないように、オリンピックの馬鹿騒ぎを連日流して、大衆の注意と批判をそらすという、現政権がやっていることこそ、「パンとサーカス」ならぬ「パンとオリンピック」である。
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