2021年07月23日

クズだからこそ選ばれた

ネット上にあった記事のひとつで、小林賢太郎の解任を報じたもの。

 7月23日の開会式でショーの演出担当を務める元お笑い芸人の小林賢太郎氏が東京五輪・パラリンピック組織委員会に22日、電撃解任された。

 小林氏はお笑いコンビ・ラーメンズで活動していた時のコントで、人の形に切った紙が数多くあることを説明するのに「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」などと発言していた。

 米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は、「どんな人にもナチスの大量虐殺をあざ笑う権利はない。この人物が東京五輪に関わることは600万人のユダヤ人の記憶を侮辱している」と声明を発表。小林氏にネット上で批判の声が殺到していた事態を受け、組織委は即座に解任に踏み切った。

「またか…」と思った人は多いだろう。過去の障碍者いじめで東京五輪開閉会式の音楽担当だった小山田圭吾氏が辞任し、絵本作家・のぶみ氏も学生時代の教員への嫌らがせ、障害児への発言などが問題視され、オリパラの文化プログラムの出演を辞退している。

 一般紙の五輪担当記者は厳しい口調でこう批判する。

「組織委の身辺調査が甘すぎる。人種差別は最もデリケートにならなければいけない。本人にその意思がなかったとしても、受け手が差別と感じるような言動は言い訳できない。未然に防げた不祥事です」

 スポーツ紙の芸能担当もこう話す。

「小林さんはラーメンズ時代にシュールで独特な世界観の笑いが人気だった。中毒性が高くハマる人はハマっていましたが、毒舌な部分は一歩間違えれば人を傷つける恐れがある。マニア受けはしますが、大衆に迎合する笑いではないですね。五輪、パラリンピックの開閉会式で制作、演出が決まった時も、一部のファンの間では『ユダヤ人大量虐殺のコントをしていた人を選ぶなんて組織委は正気じゃないな』と話題になっていました。多分、組織委はこのコントを知らなかったのでしょう。調べればすぐ出てくるのに…」



まあ、こういうふうにしか書けなかったのだろうと思うのだが、今回の不祥事をみると、小林賢太郎、小山田圭吾、絵本作家・のぶみと、解任あるいは自主的辞任という違いはあれ、オリンピックのイベント担当者が、こう次々と辞めることになったというのに、知らなかったという組織委員会の発表を鵜呑みにするメディアもどうかしているとしかいいようがない。

一度しかなかったことなら、見過ごした、気づかなかったという説明でよいかもしれないが、三度も辞任・解任騒ぎが起こると、偶然ではすまされない。たまたま選んだ人間についての過去についてチェックが行き届かなかったなどというのは嘘であろう。むしろわかっていて採用したのである。

障害者をいじめたり、病院の重症患者を揶揄したり、教員をいじめたり、ユダヤ人ホロコーストを揶揄するような人間だったとは、夢にも思わないなどという戯言を信ずる人間がどこにいるだろう。

人権とか自由とか平等とかを主張する愚劣な大衆がうごめく社会と時代の風潮のなかにあって、障害者をいじめるという、人権とか平等などというくだらない世間の風潮におもねることのない差別意識丸出しの人間、いいじゃないか、こういう嘘をつかない、誠実な人間こそ必要だ、君、いったい、どこにこんな人材が!ということで組織委員会が採用を決めたのではないか。

ユダヤ人ホロコーストを揶揄、すばらしいじゃないか、ホロコーストといえば泣く子も黙ると思っている世間の愚かな風潮に一石を投ずる男、ナチズムとかファシズムとかいうと、すぐに悪と決めてかかる世間の愚かな風潮に惑わされない、こうした勇気ある男こそ、必要なのだ、君、いったい、どこにこんな人材が!ということで組織委員会が採用を決めたのではないか。

その芸術性とか才知才能が評価されて採用されたのではないだろう。彼らの差別意識、上から見下す目線、権威主義、弱者蔑視、そうした人間だからこそ、選ばれたのだ。

べつに組織委員会が、過去の言動をチェックしそこねたわけではないだろう。むしろ、チェックして、そうした過去の言動があったからこそ(君、いったいどこにこんな人材が)、選ばれたに決まっている。

彼らの政治姿勢なり差別的姿勢ゆえに、選ばれたのであって、もしそうでなかったら、彼らは選ばれなかっただろう。

彼らは例外ではなくてルールである。彼らは氷山の一角にすぎず、クズだからこそ採用されたのだ。オリンピック組織委員会は、はっきりいってファシストのクズの巣窟だといってよい。


posted by ohashi at 03:27| パンとオリンピック | 更新情報をチェックする