2020年12月19日

ガンダム動く

12月18日午後11時から、翌日、0時45分にかけてNHKBS1で、横浜山下ふ頭での実物体ガンダムの起動式を生中継した(というか生中継を観ながら書いている)。

ガンプラは、ひとつだけ作ったことがある。1/48の巨大なプラモである。購入してから時間がたってから作ったので、デカールは、ほとんど使えなかったが、もともとパーツが色分けしてあるスナップタイト(とは今はいわないのかもしれないが)のモデルで、そのまま作っても、りっぱなガンダムになった。

かなり大きなモデルで、関節各部が自在に動くようになっているので、いろいろなポーズをつけることができる。いまは絶版だろうが、おすすめのモデルである。スナップタイト(いまはスナップフィットというのか)だから接着剤不要で、塗装の必要もない。まあデカールは使えないと思うが。

このモデルはアニメのガンダムをかなり忠実に再現しているように思われる。今回の動く実物大ガンダムは、動くことが災いして、軽量化のために、アニメよりも少し細身になっている(目立って細いということはないが)。ガンダムモデルのほうが、実物大ガンダムよりも、プロポーションの点で、ガンダムに近い。

そして1/48というサイズは、ヒコーキモデルの標準サイズのひとつだから、同じスケールの航空機のプラモと比べることで、ガンダムのサイズが実感できる。

起動式の演出は、ガンダムにパイロットが乗り込んでから、起動するのだが、一時、暴走をはじめるものの、パイロットが手動にきりかえてコントロール、安定したガンダムが、これからカタパルトで射出されるような態勢で、すこし浮き上がったようなポーズになって終わる。ただし、この間の動きが、ものすごくのろい、重々しいというべきか。それでも、OSの暴走と手動に切り替えという流れは、ありがちな流れだが、一応、物語的設定があるみたいだが、のろいことはのろい。

同時に、起動シークエンスが短い。生中継中に、何度もリプレイしている。それができるほど、長くのろいように思えて、実は、あっというまに終わっている。

まあディズニーランドとかUSJのアトラクションの演出を思わせるもので、これからは、そういうアトラクション用に使われるのだろうが。

現在の技術では、この巨体は、ほとんど動かない。これでは敵が襲ってくるので急遽、白い木馬から発進するガンダムというアニメに描かれた世界は、再現不可能である――まあ、当然といえば当然だが。

なお一般公開の時は、今回の起動式セレモニーの動きとは別の動きをするようで、そのビデオも番組中で紹介していたが、実は、その動きのほうが、今回のセレモニーの動きよりも、迫力があって、面白い。

また、これもないものねだりだが、もし技術的に可能だったなら、起動式では、横たわっているガンダムに、パイロット(少年アムロ)が乗り込み、そして上半身が起き上がる。つづいて全体が起き上がり、大地に立つ。そう、ガンダムのアニメの記念すべき、40年前の第1回放送の、あの有名な場面が、再現できていたらと思う。まあ、無理な話だが。

なお21日には、ガンダムを動かすための作業というか道のりのドキュメンタリーがNHKで放送されるようだが、たぶん、起動式あるいは一般公開のガンダムをみているよりは、このドキュメンタリーをみているほうが面白いだろうという気がする。

posted by ohashi at 00:50| コメント | 更新情報をチェックする