メキシコとの国境に近いアメリカ・アリゾナ州で、麻薬密輸用のトンネルが見つかりました。トンネルは国境を越えてメキシコまでつながっていました。 アリゾナ州サンルイスの空き店舗で今月中旬、麻薬を密輸するための地下トンネルが発見されました。現地メディアによりますと、トンネルは店の調理場から掘られていて、深さ約7メートル、長さは180メートルにも及び、メキシコ側にある住宅のベッドの下につながっていました。店を所有する男の車からは、この地下トンネルを使ってメキシコ側から運び込んだとみられる違法薬物が見つかっていて、末端価格で1億円以上にも上るということです。警察は、大規模な麻薬組織が関わっているとみて捜査を進めています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2018テレビのニュースでは、コメンテイターが、まるで映画に出てきそうな話ですがとコメントしていたが、実際、映画に出てくる。
『ボーダーライン』(原題 Sicario)監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ 脚本テイラー・シェリダン、出演 エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンほか。2015年製作、日本公開2016年。この中に密輸トンネルが出てくる。ウィキペディアから内容を紹介している記事の一部を引用すると、
アリゾナ州に戻ったマット、アレハンドロは、FBI捜査官であるケイトの権限を利用し国境警備隊が拘束したメキシコからの不法入国者たちをリクルートする。彼らから得た情報をもとに衛星写真から麻薬密輸のための地下トンネルの位置が特定される。
以後、この密輸のための地下トンネルが重要な役割を果たす。
ヴィルヌーウ監督のこの映画は、SFっぽいところはなく、また不条理な神秘性もない、ハードな犯罪映画で、それは今上映中の『ウィンド・リヴァー』の脚本を書いているテイラー・シェリダンの脚本であることからもわかる。またこの映画の密輸トンネルは、この映画のなかだけの架空の存在ではなく、実際に、そのようなトンネルがあるからこそ、リアルな犯罪映画のなかで使われたと思わせるのに十分なものがある。
実際、密輸トンネルの存在は、すでに知られていたとみていいだろう。映画にも出てきそうな話なんかじゃなくて、実際に存在するから映画のなかに出てきただけのことではないか。
またいまこのトンネルがニュースになるというも、日本の政権と同様に腐りきったトランプ政権、いやトランプ大統領にとって、やばい告発の動きがあるようだから、注意をそらすために、ニュースとして出してきたのではないだろうか。