失敗続き。本日、通販で購入した、1/32のポリカルポフI-16(ウクライナのプラモデル・メーカーであるICM製)が届いた。昔は、同じプラモデルを2つ購入して、ひとつは作製用、もうひとつは永久保存用にしていたのだが、作る暇もなくて永久保存用がペアで、いくつもそろっている。ただ、手を動かすことで脳の老化防止にもなるということで、エアブラシも新しいのを購入し(とはいえ依然購入したものの半分以下の廉価版)、しかも、あらたにヒコーキのプラモデルを購入することにした。
ポリカルポフI-16というのは、両大戦間から第二次大戦中にかけての有名な戦闘機で、世界で初めての引き込み脚を採用した戦闘機として名高い(とはいえパイロットが手動で、機体の脚を出し入れするのだが――そういえば映画『ダンケルク』でもスピットファイア―は手動で脚を出していた)。しかし戦闘機とはいっても、複葉の機体の上の翼を取り去って単葉にしただけで、ずんぐりむっくりした機体は、およそかっこいいとはいえない、ぶさかわいい飛行機である。1/32のモデルは、ふつう大きなものだが、この機にかぎっては1/48の戦闘機くらいの大きさしかない。小さいぶん作りやすい。
このモデルに求めていたことは、スローガンのでる。この時期のソ連の戦闘機、あるいは戦車などがそうだが、胴体にスローガンを大きな文字で描いていた。そのスローガン付きの機体をなんとしてもつくってみたかった。有名なスローガンは、「スターリンのために」と「ファシストに死を」というロシア語のスローガン。ちょっと大きめのI-16の両側に、このスローガンがでかでかと入る。置物としても面白い。
そこで届いたモデルの箱をあけて、水転写のデカールを、見てみたらな、な、なんと、ない。スローガンのデカールがない。あるのは赤い星と数字のデカールだけで、スローガンがない、ない、どうしたのだ。
模型雑誌の作例には、このスローガンがあった。なぜこのスローガンをとってしまうのだ。ネット上の二三の通販サイトをのぞいてみたが、商品見本の写真をみると、スローガンのデカールがない。やはりもうなくなったのか。別売デカールが販売されるのを待つしかないのか。残念。