2017年07月23日

『ボン・ボヤージュ』


『ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走』。原題は、A fond、フランス語はよくわからないが英語ではto the bottom。ただし関与九九としてほかに意味があるのだろう。


ネットではこんな紹介記事が


「世界の果てまでヒャッハー!」のニコラ・ブナム監督が、ハプニングに見舞われた家族旅行を取り上げたコメディー。コックス一家は自慢の新車でバカンスに出かけるが、ブレーキが故障して車は高速道路を暴走。絶体絶命の危機の中、家族の秘密も明かされ……。個性豊かな家族たちが、次々に起こる思わぬ事態にパニックに陥る。


あるいは「ハートフルコメディ」と紹介しているものもあるが、基本的にハートフルではない。


そもそも登場人物、とりわけこの家族は、バカばっかりで、それだけなら愛されキャラからもしれないが、バカで、嫌なやつばっかりで、実は、最初の方は、このバカの癖が強くて、ちょっと引いてしまうところもある。


いや、そもそもこの喜劇、かなり毒があって、痛い笑いも多い。やはり笑いには毒がないと面白くない。ただこの映画の場合、毒と言っても特定の対象に対する風刺ではないのだが。


また突き放してみるしかない、この家族を、最後には観客は愛するようになるのかというと、それも微妙で、極限状態にある家族を、最終的にどう助けるのかということで緊張するために、この家族の癖の強さというか、あくどさを忘れてしまうのだが、しかし、しょうもない家族であるように思われる。


夫婦と子供たちは、この事件をきっかけに絆を強めたようだが、諸悪の根源たる、おじいちゃんは、いったいどうなのか。そもそも、このパパはおじいちゃんの息子なのかどうか、それは解決していないぞ。


あとボットクス注射ネタは、ヨーロッパでは好まれているようで(イギリスではよくある)、ここでもかなりきついかたちで、差別的かどうかぎりぎりのところというよりも、差別的に使われているのは問題だろう。


またフランスのヘリコプター、遠くからの撮影で、機体ははっきりわからなかったが東京消防庁でもつかっているASなんとかという大型の機種でしょう。フランスの大型ヘリコプター、かっこいいですよね。ああいう使い方で救助できるのは、危険だけれども、コロンブスの卵だった。

posted by ohashi at 12:37| 映画 | 更新情報をチェックする