2017年07月12日

中嶋しゅう氏追悼

中嶋しゅう氏は。今月76日に東京芸術劇場シアター・ウェストでの公演『アザー・デザート・シティーズ』で、舞台から客席に転落し、病院に搬送されたが同日22時頃に亡くなられたとのこと。最初は舞台からの転落事故で死亡かと思われていたが、舞台上で急性大動脈解離を発症したことが死因だったようだ。


翻訳劇をよく見ている私としては、昨年は、中嶋しゅう氏の舞台を、『あわれ彼女は娼婦』(新国立劇場中劇場)『いまここにある武器』(シアター風姿花伝)『ヘンリー四世』(新国立劇場中劇場)とみてきただけに、その死が悔やまれる。実は勘違いして今年のKAATの『春の目覚め』にも出演されていたと思い込んでいたのだが、出演していたのは大鷹明良氏であった。ただ二人は似てはいないのだが、風貌、性格付けなど同じタイプといえなくもなくて、翻訳劇を見に行けば、なんとなく中嶋しゅう氏に会っているような錯覚を覚えた。それほどまでに中嶋しゅう氏は、出演していると、その劇作品が一挙に緊迫感と立体感を増すような、珠玉の俳優だったし、同時に、どんなにつまらない作品でも中嶋氏の存在が、その作品を重厚な傑作にするようにも思われたのだ。7月は忙しすぎて、『アザー・デザート・シティ』を観劇予定からはずしていたのだが、また初日に行くことはめったにないのだが、目撃していたら、ショックが大きすぎて、こちらもどうかなってしまっていたかもしれない。本日葬儀がいとなまれたとのこと。謹んで哀悼の意を表したい。


posted by ohashi at 22:48| コメント | 更新情報をチェックする