に罹りました。いま手足口病がはやっているようですが、流行に敏感な私は、というか流行に敏感であっても、流行そのものに乗っかるようなことはしないことを旨としている私としたは、不本意にも、流行している病気にかかってしまいました。それも子供の病気なのに、いい老人が。
7月に入っていから、のどの痛みと高熱が出たので、夏風邪かと思い、様子をみていたところ、それは比較的早く熱もひいてしまい、たいしたことがなかったので安心したところ、どうも、手や足が虫に食われた(刺されたとも、噛まれたともいうのだが)ようで、ダニのようでもあるので、蚊とかダニ用の殺虫剤を購入。実際、病院に行くまで、「手足口病」という病気があるのを知らなかったので、自分勝手に、ダニか蚊などの虫にさされ、それが悪化して、水泡状態にまでなり、歩くこともできないくらい足が腫れたと、そう医師に説明していた。たぶん医師からは笑われていたかもしれないのだが、素人の自己診断は、ほんとうにあてにならないものだとわかった。
そう手のひらとか足の裏などを蚊に刺されたりすると、その部分が、かゆみを通り越して、かなり痛くなる。それかなと思っていた。実際、PCのキーボードを打つだけでも指先が痛くて、ひどい蚊に刺されたものだと思っていた。実際に、蚊かダニに刺されたのではないかと思われる傷もあったのだが、そんな刺されあとが目立たくなるほど、足の裏に湿疹が広がり、また大きくなって、真っ赤になってはれ上がった。こうなると歩くことができなくなる。実際、外出したのだが、歩道が全部、いぼいぼがついている健康マットのように見えてきて、歩くたびに激痛が走る。電車などで立っていれば、痛みは治まるのだが、電車が停車して外に出て歩こうとすると渾身の力をだし、痛みに耐えないと、歩けないことになった。ここでギブアップ。とにかく歩けないのだから、帰宅して、寝ていることにした。やむなく大学も休講にして、一日中寝ていたら、翌朝になると痛みがひいた。ただ足の裏は真っ赤に腫れている。虫にさされたような跡は、両手、そして口の横にもできていた。
歩けるようになったので、病院に行くことにした。病院では、自分では気づかなかったのだが、口のなかにも発疹ができていたことがわかったが、幸い、口のなかのそれは、痛くもかゆくもなったので、助かった。
手足口病というのは初めて知ったのだが、素人が調べてみても、私の症状は、確かに、典型的なもののようだとわかった。
この病気の特徴としては、病名がへん。ただし英語でもHand Foot Mouth Diseaseというようで、英語あるいはその他の外国語の病名をそのまま日本語に訳しただけのようだ。またさらなる特徴として、対処法がないこともあげられる。飲む薬もないし、つける薬もない。実は、ちょっとほったらしかしすぎた、もっと早く、病院に駆け込むべきだったと反省していたのだが、実際には、治療法はないので、早く病院に行っても、遅く行っても、かわりなかった。
なお病院では、私の場合、症状の峠はすぎているので、私が他人にうつすことはないので、職場に復帰してもいいといわれた。このまま学期末まで全部休めるのではないかと期待していたが、まったく外れた。まあ、大学とか学生への迷惑がミニマムで終わったのは、不幸中の幸いか。