本日は、推薦状を書くために大学に来た。最近は、推薦状のようなものの紙媒体で提出するのではなく、ネット上の所定のサイトで、そこに入力するようになった。アメリカなどの大学では、もうずいぶん前から、留学生の推薦状はネット入力だった。今回は、日本語の推薦状。ただ、優秀な学生の推薦状なので、無理やり、ほめるところをみつけるというような力技に頼ることはなくてすむので、簡単な作業だと思っていた。
サイトを開いてみると、入力箇所は2か所。ともにスペースは2000字程度。2000字?まあスペースいっぱいに文字を入力する必要はないだろうが、かといって2000字のスペースで100字ということは、ありえないから2000字近くは入力したい。原稿用紙に換算すると5枚。それが倍。軽くレポートを書くようなものだ。
反省すべきは、ワード文書で、所定の字数を書いてから、それをアップすればよかったのだが、まあ、書くことはわかっていたし、2000字程度のものはすぐ書けると思って、コンピュータの画面上の狭いスペースに、ちまちまと入力していた。がんばったかいもあって、1時間をすこし超えたくらいのところで、入力を終えた。そして保存したら、タイムリミットの1時間を超えたので保存できず。こまめに一時保存を繰り返しておけばよかったのだが、それをしなかったので、書いたものが、合計4000字近くが消えた。
これには心が折れた。茫然自失というしかなかった。自宅に帰ってから、そこで入力してもよかったのだが、なぜか、大学にいるうちに、入力しなければいけないという使命感に駆られて、絶対に今日中にと考えて、以後の予定をすべてキャンセルした。しかしほんとうに心が折れていたので、再開には1時間以上かかった。
しかし、再開する段になって、本日が、五月祭の前日であることに気づいた。これは、しかたないことだが、キャンパスが準備作業で騒がしくなる。当然、騒音は、研究室にも伝わってくる。そのなかで推薦状の作業しなければいけないと思うと、また心が折れた。
二度心が折れたので、再開がさらに30分遅れた。しかし、予想外だったのは、キャンパスがあまりうるさくないことだ。昔は、もっとうるさかったのだが。どうしたことだろう。不思議だったが、ただ、キャパスは工事中で、通行できないところもあったので、準備も制約が多くなったということだろうか。
夕方近くには、こちらの作業を終わり、かつては、人であふれていた五月祭前日とは思えないほど閑散としたキャンパスを帰った。